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退職

自分の気持ちに気付いた時、本当は会社を辞める必要はない?!

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入社5年目Nさんの職場での人間関係の悩み

「もう、これ以上の責任を持って仕事はできない。。給料とかどうでもいいから今の環境から逃れたい。人がバタバタ辞めて、自分が今の管理職のポジションになったのはいいけど。一応仕事は全て分かっているし、できないわけじゃない。仕事自体も嫌いなわけじゃないけど、今の社長のやり方には納得いってないし、その状態で責められることに限界を感じるよ。。」

こんにちは。キャリアコンサルタント(カウンセラー)の永田です。

今回は、会社を辞めたいと感じている方に向けて書いていこうと思います。

【自分の気持ちに気付いた時、本当は会社を辞める必要はない?!

今回ご紹介する内容としては、下記のような理由があるからなんです。

順番にご説明していきますね。

<根拠となる理由>
・今の目の前の忙しさゆえに、自分の気持ちにベクトルを向けれてないかも。
・本当は心底会社を嫌っているわけじゃないかもしれない。
・今の気持ちに気付いて話し合いできたら改善される可能性もある。

会社を辞める必要がない理由とは?

今の目の前の忙しさゆえに、自分の気持ちにベクトルを向けれてないかも。

仕事を辞めたいと感じた時。。大体はすでに心が疲弊してしまっていて、気力がなくなっている状態であると思います。


そんな時に、「自分はなぜ辞めたいと思っているんだろう」なんて改めてじっくりと考える余裕なんてないですよね。ただでさえ、目の前の業務が山積みになっている状態だと思うので、今の状況から逃れたい。。。


そのことばかり頭の中で考えてしまうのではないでしょうか?

自分の感情だけ優先して、本当の気持ちの奥底にある不満や原因を追求できていない可能性があります。

本当は心底会社を嫌っているわけじゃないかもしれない。

今は「辞めたい」という気持ちが先走ってしまって、会社や上司を嫌いになってしまっている状態かもしれません。


ですが、冷静になってよく考えてみると、「会社や上司が嫌」という気持ちの前には、必ず原因が存在します。


その原因がなんなのか?によっては、とるべき対策も変わってきますし、だんだん気持ちが上司や会社から離れていってしまっているのだとしても、改善することでモヤモヤが解消される可能性は十分あります。

今の気持ちに気付いて話し合いできたら改善される可能性もある。

先ほども言ったように、自分の本当の気持ちに気付いた時に、本当にとるべき対応策は変化していきます。


例えば、原因が「一人で業務を抱えすぎて心に余裕がない」ということに気づいたとします。


そのことに自分で気づけたとしたら、会社、もしくは上司に

「今、実は肉体的にも、精神的にも限界に近づいてます。。」と本音で相談することができたら


「それは知らなかったよ」となって、良い展開へ向かうかもしれません。

もちろん、会社がブラックで、そんな思うような対応をしてくれない可能性も十分ありますので、その時はまた考えましょう。(またブログ記事の中でも詳しく書いていきたいと思います。)

そんなことより、1度辞めたいと思ったんだから辞めさせてくれ!もう限界!

そうは言っても

「もう、限界だー!!やめる!!!!」と声を大にして言いたいはずです。

その気持ちとってもよくわかります。


私も数々退職を繰り返してきましたので、やめることがいけないと言っているわけではないのです。

もし辞めるならば


「辞めた時のリスクも考えれているならば、退職もありかも。」
と思います。

多くの方が「会社を辞めたい」という気持ちになった時に、一刻も早く今の環境から去りたいと思うと思います。

その反面、その行動に伴うはずのリスクまでしっかり考えれるほど冷静ではない場合もあります。

そう言った時に、「辞める」ことにだけ集中してしまうと、辞めた後に後々自分が困ることになってしまうので要注意です。


具体的にどんな困ることがあるかというと、

・次の職が決まっておらず、転職先を考えていない
・引き継ぎをないがしろにしたために、辞めた後も会社から電話がかかってくる
・街で昔の職場の人とすれ違うと気まずい

などなど挙げられます。

このように、どんなリスクがあり得るだろう?と少し目を向けておくことも大事ではないかと思います。

じゃあ具体的にどうすればいい?

自分の気持ちをもう少し深掘りするということ。

先ほどと少し重複しますが、今の忙しさから少し間をおいて、自分の気持ちを整理してみるということをお勧めします。


どうやってやればいいの??と思いますよね。めちゃくちゃ簡単な方法で一人でもできますので試してみてください。


まずは「紙とノートとペン」を用意します。

その次に、「今の自分の悩み」を書き出します。

そしたら「なぜ?」を5回くらい繰り返し問い続けます。


ちょっとやってみましょうか。例えばですね。。

会社やめたい。行きたくない。と思っている自分がいるとします。

会社行きたくない→(なぜ1)→仕事が山積みで全部自分に降りかかってくるから→(なぜ2)→人手不足で、自分しかやれる人間がいない→(なぜ3)→労働時間が長いし、仕事が大変だから続かない→(なぜ4)→会社の体勢を整えていけてないから→(なぜ5)→会議やその他の場面で社長や上司に意見が言えてない??→(なぜ6)→自分の忙しさしか見えておらず、仲間への気配りが足りなかった

このように、最初の「会社に行きたくない」という入り口の不満から最終的には「自分の忙しさしか見えておらず、仲間への気配りが足りなかった」というのが、今の自分の悩みに繋がっているんだということに気づけました。


こういうことがわかれば、自分がどういう対応をするべきか?会社にどうなってほしいのか?上司になんて言えばいいのか?が少しづつ見えてくる気がしませんか?

好きで入った会社。そのことを忘れていませんか?

そして、そもそもですが、最初に面接を受けて入った自分の会社。

本当は好きで入社した。という事実があることを忘れてはなりません。


働いてみて、嫌いになった。ということは十分あり得るのですが、そうなるリスクも込みで面接を受け、入社の承諾をし、仕事を始めたわけですから、今の環境に文句を言っていても何も始まりません。


少し厳しい言い方になってしまいましたが、過去の自分に言い聞かせるつもりで、今は書いておりますので、少しでも同じ失敗をみなさんに繰り返して欲しくありませんので、強めに言わせてください笑

社長や上司はあなたがしんどい状態になっていることをわかってない。だから、、

一番はここですよね。どんなにしんどい姿を見せていても、他人というのは意外と「自分が苦しんでいることをわかってくれていない」ということなんです。


逆を考えてみるとわかると思いますが、隣に人が立っていても、その人が「実は頭がいたい」のだとしても、何も言われなければその痛みは当然理解できません。


それと同じように、自分の苦しさも相手に声に出して伝えることで初めて、「あぁ、そうだったんだ」と相手も気づいてくれます。

当たりまえのことなんですが、長く一緒に働いていれば「わかってくれているはず」とついつい思ってしまいますが、なかなかわかってくれない(長年の夫婦でもわからないことはある)ということを前提で接することが大事です。

【まとめ】自分の気持ちに気付いた時、会社を辞める必要はなくなるかもしれない。

ということで、ここまで長々とお付き合いありがとうございます。


自分の本当の気持ちを掘り下げて気づいた時に、実は相手に伝えれていなかったことがまだまだあるのだとしたら


今の不満をまずは打ち明けてみるということも一つの手段だと思います。

私のように、辞めてから、大事な職を失ってから気づくことがないように、今できることを精一杯考えて、慎重に行動してみてくださいね。

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